1703年、京都。仇討ちに燃える赤穂浪士たちの士気が高まる一方で、筆頭・大石内蔵助は焦っていた。47名という人数でもって吉良上野介を討つためには、なんとしてもこの士気を失わせたくはなかった。

 しかし、討ち入りには最大の関門があった。それは、仇である吉良邸の警備の厳重さである。吉良は当時「高家」という、最高の権威にあった。江戸幕府に特別に取り立てられていた吉良家は、数々の大名の中でも珍しく、屋敷が江戸城郭内にあったのである。
こうして仇討ちは果たされました。しかし、なにか不思議に思いませんか?あまりにも事がうまく行きすぎているのです。

 なぜ、吉良邸は絶妙なタイミングで、わざわざ江戸城郭内から移転したのでしょうか?吉良邸が移った先の本所はまさに「さあ討ち入ってくれ」と言わんばかりの立地です。これは、歴史学者にとって最大の謎でした。

実は、「忠臣蔵」の物語には、赤穂浪士の討ち入りを操った、ある黒幕がいたのです・・・

「忠臣蔵」に隠された不可解な謎

『劇とは、時代を映す鏡である』

佐藤健志は、劇作家という特異なキャリアを持つ鬼才の評論家である。その卓越した分析力を発揮し、鋭い洞察を世に与えてきた。氏の評論の秘密は「作劇術」にある。劇の本質とは、"現実に対し鏡を掲げること"という稀代の劇作家ウィリアム・シェイクスピアの思想を踏襲し、これまで数々の作品制作に携わってきた。精巧かつ緻密な現実分析をもとに氏が制作した劇は、その社会・時代の本質を見事にあぶり出す。22歳にして制作した戯曲「ブロークン・ジャパニーズ」では、文化庁舞台芸術創作奨励特別賞を受賞した(当時最年少記録)。

作劇によって培われた類稀なる分析力は、氏の評論にそのまま活かされ、他の評論家の追随を許さない。本質をえぐり出す氏の評論は、各界の識者にも多大な影響を与えている。実父は大平内閣、中曽根内閣でブレーンを務めた故・佐藤誠三郎であり、政治・経済にも明るい。

作家/評論家

佐藤健志

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そして今なら特典として、「GHQが消した日本の英雄 - 乃木稀典」をお楽しみ頂けます。通常は非売品ですので、ご購入して頂くことはできません。しかし、今だけ特別に、歴史講座「幕末・明治維新・日清日露戦争」をご購入頂いた方に差し上げます。合計1時間43分の動画となっており、その気になる内容は...

 

今だけの特典付き

講義1 「近代日本の夜明けと乃木希典」

講義2 「西郷隆盛 vs. 乃木稀典」

講義3 「放蕩・ドイツ留学・日清戦争」

講義4 「日露戦争」

講義5 「武士道・水師営・学習院」

講義6 「自刃の真相」

講義7 「乃木将軍の世界的名声」

講義8 「乃木夫妻の殉死」

郭内にあった吉良邸のすぐ近くには北町奉行所がある。北町奉行は、司法、行政、裁判所、検察、警察、刑務所、消防などをつかさどる強力な武装機構であった。

さらに吉良邸の呉服橋門から八丁堀にかけては町奉行の与力、同心の住居屋敷が展開。その数は幕末には約7000人余りと言われ、治安警備関係者の根城となっていた。

赤穂浪士がいくら事前に準備しても、江戸城郭内の吉良邸への討ち入りなど決してできない。それは幕府警備機構の面目にかけて許されない。

 そんなとき、江戸から信じられないニュースが舞い込んだ。なんと吉良邸が隅田川を越えた倉庫街の本所へ“偶然”移転したというのである。倉庫街はいつの時代も薄暗くて人目がない。赤穂浪士にとってまさに絶好のタイミングであった。

 1703年7月、浅野内匠頭の切腹から耐え忍ぶこと1年半。ついに大石内蔵助は京都の円山会議で吉良討ち入りを宣した。その後、9月から10月にかけ47名の浪士たちは三々五々、江戸に潜入。

 そして1703年12月14日未明、赤穂浪士たちは吉良邸に討ち入り、ついに吉良上野介の首を取った・・・
世界中の人々は川の水を巡って争いを続けてきました。誰かが川から取水すれば、他の者の水量は確実に減ります。ある地区を洪水が襲えば、それ以外の地域は洪水から免れます。これは極めて単純な原則です。単純な原則だからこそ、世界中の川でこの原則は貫かれてきました。

 川筋では必ず優劣関係が形成されていきます。最も一般的で根強い優劣は、その川に先に住み着いたものの優先権でした。後から入り込んできた者は必ず劣位になります。優位の者は川の水を優先的に使い、洪水を受けないように対策を打つ。劣位の者は、取水したり治水工事をしたりするにも、優位者の了解がなければできない。優位な者はさらに豊かになり格差は広がっていく。この優劣関係は何十年間、何百年間も覆ることはありません。

矢作川を巡る争い

その優劣関係がこの矢作川でも厳然と存在していました。何百年間もの長い間、吉良家は矢作川の圧倒的な優位者だったのです。当然、吉良領地の直上流部で甘んじていた劣位者は吉良家を疎ましく、邪魔な存在だと思っていました。

 ・・・実は彼らの一族こそが、忠臣蔵の黒幕の正体です。劣位者として虐げられてきた彼らには、吉良家を潰したいと思う十分な動機がありました・・・
しかし、吉良家はそう簡単に潰せません。徳川幕府から「筆頭の高家」という特別な職を与えられており、屋敷は江戸城郭の中にありました。しかも吉良家は、征夷大将軍の任命に必要な、朝廷の許可を得るための大事な仲介役を務めるほどの権威でした。まさに隙のない吉良家・・・。
出典:矢作古川と矢作川「吉良の歴史」吉良町 
ところが1701年、江戸市中に衝撃が走りました。殿中、松の廊下で浅野内匠頭が吉良上野介に切りつけ負傷させたのです。高家に対して刃傷沙汰をした浅野家はお家取り潰し、浅野内匠頭は切腹という裁定が下されました。しかし、その後浅野家の家臣たち、赤穂浪士に不穏な動きがあるというニュースがもたらされました。

 これは吉良家を潰したい、かの一族にとっては千載一遇のチャンスでした。件の黒幕はこの期を捉え、赤穂浪士を手助けして利用することにしたのです・・・。

 彼らが仕組んだこと。それは、、、吉良邸の本所への移転でした。「筆頭の高家」とされている吉良邸移転を可能にするほどの権力者、、、そう、その正体こそが「徳川幕府」だったのです。

「忠臣蔵」の黒幕の正体

徳川家こそ、愛知県・矢作川の劣位者だったのです。優位者である吉良家が川を利用して、自分たちの農地だけをどんどん開拓して豊かになっていく中、、、徳川家は数百年もの間じっと指をくわえて見つめるしかありませんでした。

 ところが、途方も無いことがこの矢作川で起こってしまいました。矢作川の劣位者だった徳川家康が天下を取ってしまったのです。これで吉良家を潰せる、長年の雪辱を晴らせる。徳川家一族はそう思ったことでしょう。しかし、家康はそうしませんでした。

 圧倒的な強者になった家康は吉良家を完全に潰したくてもできませんでした。逆に家康は吉良家を「筆頭の高家」として特別な職で処遇しています。一体どういうことなのでしょうか・・・?

 1600年、関ヶ原の戦いで徳川家康は天下を取りました。ただしいくら武力で天下を抑えても朝廷の意がなければ征夷大将軍に任命されません。朝廷の意をどうやって引き出していくのか。その朝廷の意を引き出すことが家康にとって最重要事項となりました。・・・その朝廷に何百年も仕え、近しくしていた武家一族がいました。それこそが吉良家です。その吉良家が朝廷と徳川家の仲介をし、家康の望みを実現していくことになったのです。

 他の大名にとっては、吉良家は単なる名家で敬意を払っていればいいだけの存在でした。ところが、徳川家にとって吉良家は単に名家なだけではありませんでした。徳川家は、徳川家存続のために吉良家を必要としてしまったのです。江戸城内で、吉良家は朝廷の権威に寄り添う優位者となったのでした。

圧倒的な権力者になった徳川家は、吉良家に屈折した感情を抱くことになりました。矢作川での長年の劣等意識がそのまま江戸城に持ち込まれたのです。しかも、将軍が変わるたびに毎回吉良家が朝廷との仲介をしていました。権威の吉良家と権力の徳川家との厄介で複雑な関係は、2代将軍の秀忠、3代家光、4代家綱、5代綱吉と100年間も続いていきました。

 そんなとき、赤穂浪士に不穏な動きがあるというニュースが徳川幕府にもたらされました。

 「徳川幕府、いや徳川家にとって千載一遇のチャンスが巡ってきた。これを最大限に利用してあの吉良家を抹殺する。浅野が悪いのか、吉良が悪いのかはどうでも良い。ともかくあの矢作川で舐めてきた辛酸、江戸城内での100年間の屈辱を晴らす。もう二度と徳川家より上に立つ武家の存在を許さない。」

 吉良を討つという赤穂浪士への見えざる支援は当然の方針となりました。吉良邸の移転です。これまで手の出せなかった吉良家を白昼堂々と潰す口実を徳川幕府は手に入れたのでした・・・

矢作川の屈辱と江戸時代屈折の100年

まだあなたは、江戸幕府が赤穂浪士の討ち入りを手助けしたという事実は信じられないかもしれません。ですが興味深い話があります。

 赤穂浪士四十七士は吉良家討ち入りを果たした後、幕府により切腹を命ぜられ、遺体は東京・高輪の泉岳寺に葬られました。現在でも赤穂浪士の墓があり、祀られています。・・・その泉岳寺こそ、徳川家康が創立した江戸で唯一の寺なのです。

 「四十七士の討ち入りは、幕府の威信を損ない、天下の平穏を乱した。そのため、彼らは取り調べの後、全員切腹させられ、その日のうちに埋葬された。当時、四十七士は間違いなく重大な犯罪者たちであった。」

 世間の通説ではそのようになっています。しかし、その犯罪者が埋葬された寺こそが、家康が創立した寺だったのです。これは徳川幕府の積極的な同意があった何よりの証拠です。でなければわざわざ狭い泉岳寺に四十七士がまとまって埋葬されることなど考えられないでしょう・・・

赤穂浪士の遺体が眠る泉岳寺の真実

本ページの公開は、11月17日(日)まで

通常24,800円(税抜)の佐藤健志氏の特別講座の一部を

11月17日(日)までの期間限定で公開します!

いますぐこちらからご覧ください...

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著書/略歴

1966年(昭和41年)、東京生まれ。評論家、作家。東京大学教養学部卒業。

1989年、戯曲『ブロークン・ジャパニーズ』で文化庁舞台芸術創作奨励特別賞を受賞。22歳での受賞は最年少記録だった。
1990年、最初の単行本となる小説『チングー・韓国の友人』を刊行。同書は韓国でも翻訳されたうえ、NHK-FMでラジオドラマ化された。

1992年の『ゴジラとヤマトとぼくらの民主主義』以来、作劇術の観点から時代や社会を分析する独自の評論活動を展開。2013年の『震災ゴジラ! 戦後は破局へと回帰する』、および2014年刊行予定の『リミックス増補版 夢見られた近代』は、この路線の最新作である。

1994年〜1995年、大蔵省(現・財務省)財政金融研究所の「21世紀の経済・社会システムを考える研究会」委員。
同研究会の議事録は、『21世紀日本のクオヴァディス』(上・下)として、朝日新聞社より1995年に刊行された。

2009年〜2011年にかけて、FMラジオ番組「SOUNDTRAX interzone」(サウンドトラックス・インターゾーン)で、台本・選曲・DJの三役を担当。
漫画原作、作詞も手がけ、2013年にはインターネットでダンス動画を配信している。

財務省は、なぜ緊縮財政至上主義なのか。

無論、省内が「緊縮財政に成功すれば出世する」という構造になっているためだが、ならばなぜ「緊縮の構造」は生まれたのか。大東亜戦争敗北時にまで遡り、正しい回答を見つけ出した人物こそが、 佐藤健志氏である。まさに、目から鱗が落ちる佐藤氏の言説に注目して欲しい。

経世論研究所所長

三橋貴明

各界著名人からの推薦の言葉

Recommendations

佐藤健志さんは常に、誰も到達できないほどの高みから俯瞰する視座からの極めて斬新、かつ、驚くほどに正鵠を射た評論をされます。

そんな佐藤さんの評論は、我が国の評論・言論空間全体においてとりわけ重大な意味を持ち続けています。そんな佐藤さんの講座にじっくりと参加することは、正しく物事を把握する上で極めて貴重な体験となることは間違いありません。

京都大学大学院工学研究科教授

藤井聡

「悪夢」のような民主党政権から安倍政権に代わって6年余。

第一次政権時に掲げた「戦後レジーム(体制)からの脱却」はどこへ行ったのか。安保法制、構造改革、入管法改定…果して日本は真の独立回復に向かっているか。

保守を自任する政治勢力が自主独立を叫ぶほどに対米従属の度が増し、日本の伝統的価値観が損なわれていくのはなぜか。日本の「保革」構造はどうなっているのか――。

佐藤健志さんは、日本が根底に抱える矛盾や逆説を解き明かし、「物事のあるべき筋道」を提示してくれます。 佐藤さんの語りによって、右であれ左であれ、戦後の日本が直視しないできたこと、問題の永遠の先送りとでもいうべき実態に、是非気づいてほしいと思います。

産経新聞「正論」元編集長

上島嘉郎

佐藤健志氏は、故西部邁先生が主催していたオピニオン誌『表現者』の常連執筆者であり、当時編集長をしていた私も佐藤氏の毎回の熱気溢れる、そして鋭い論理と逆説の文体に感銘を受けた。

真の保守思想に求められるのは、西洋近代思想を十分に受容したうえでの日本人のオリジナルな思想と文体である。佐藤氏には、それを展開する教養と文体力が備わっている。大いに期待せずにはいられない。

文芸評論家/関東学院大学文学部教授

富岡幸一郎

『オトナのための思考の絶叫マシン』

佐藤健志さんが操る日本最速のジェットコースターは左右の枠を超え縦横無尽に飛ばしまくる。カーブきつめの強制落下。 極限まで脳ミソを揺さぶられた後に、誰もが見つけ出すことになるのは、体感を伴った真実。

私は体験しました!衝撃と興奮でじっとしていられなくなる思考の絶叫マシンを!マンネリ化して久しい既存の言論に飽きたあなたにこそ心からおすすめします。

歌手/チャンネル桜キャスター

saya

講座完成記念キャンペーン

「ゴジラ」から戦後日本の正体が読み解ける?

From 月刊三橋事務局 大口


劇作家という異色の経歴を持つ評論家の佐藤健志先生は、次のように語っています。

「『ゴジラ』を読み解けば、戦後日本人の内面が深く見えてくる」

正直に言うと、私はこの話を聞いた時、「ゴジラ」をどんな風に読み解けば、そんなことが可能なのか…まったく想像もつきませんでした。しかし、さきほどお見せした講義、そして他の全ての講義を見ると、私の考えはガラリと変わりました。

「ゴジラ」には、戦後日本の抱える問題を知る上で重要なヒントが隠されていたのです…。


映画やアニメのヒットの鍵は「リアリティ」だ

そもそも、なぜ「ゴジラ」なのか?

それは、戦後日本において、歴史的な大ヒットを遂げた作品だからです。
多くの人が劇場に足を運び、「ゴジラ」を楽しんだのには、それなりの理由があります。その理由とは何なのか?

それは、「多くの人が、この作品に『リアリティ』を感じた」ことだと佐藤先生はおっしゃいます。

「怪獣映画なんかに、リアリティなんてあるのか?」と思うかもしれませんが、「怪獣が日本を襲う」ことにリアリティがあると言っているわけではありません。

例えば、

・「ゴジラ」が「核兵器」の恐ろしさを表していたり…
・「ゴジラ」が日本を襲う様子が、「東京大空襲」にそっくりだったり…
・「ゴジラ」の姿と太平洋戦争で亡くなった「英霊」の姿が重なったり...

こうした印象について「リアリティ」があるということです。

ふだん特別意識はしてないけれど、戦後を生きる日本人が無意識のうちに感じていたことをズバリ表現したために、私たちの心を捉え、大ヒットしました。

このように言うと、あたかも「狙って」ヒットしたかのように聞こえますが、そんなことはないようです。むしろ、作者が意図しなかったメッセージが伝わり、観客の共感を呼んだのだと佐藤先生はおっしゃいます。

そんな歴史的な映画を分析することで、普段はオモテに出てこないような戦後日本人の心の問題、アイデンティティの混乱を読み解くことができるのです。

「ゴジラ」が炙り出す、戦後日本の危機とは?

では、いったい「ゴジラ」は、私たちに何を教えてくれるのでしょうか?

それは、戦前と戦後でバッサリと切断されてしまった日本人のアイデンティティ、そしてその苦難です。あなたも知っているように、戦前と戦後の日本はまったく違った国になったと言っても過言ではありません。

戦前においては…

かつてアジア有色人種で唯一、欧米列強に立ち向かった日本。
世界が恐れおののくほどの、紐帯と不屈の精神力を見せた日本。
世界最古の皇統を持ち、自国のことを誇りに思ってきた日本。

しかし、戦後においては...

対米従属の蟻地獄から抜け出せず、アメリカの犬に成り下がってしまった日本。
今だけ金だけ自分だけという価値観に犯され、個々人がバラバラになっている日本。
世界からあったことなかったことで後ろ指をさされ、自虐的なムードが蔓延している日本。


これほど国としての在り方がガラリと変わってしまえば、アイデンティティが崩れていくのは当然です。そしてそのせいで、私たちは現在も、確固たる芯を持てず、漂流してしまっています…。

今のような状況から脱し、私たちが一歩一歩前進していくためには何が必要なのでしょうか?それは、切断されてしまった私たちのアイデンティティを取り戻すことです。そのためには、敗戦によって断ち切られた戦前と戦後の流れに、再び筋を通さなければなりません。

そのヒントを与えてくれるのが、先述の「ゴジラ」、そして戦後もう一つの大ヒット作「宇宙戦艦ヤマト」なのだと佐藤先生はおっしゃいます。

鬼才の評論家 佐藤健志の卓越した映画分析

では、どのように「ゴジラ」と「宇宙戦艦ヤマト」を読み解けばよいのか?

簡単な方法があります。

それは、「映画」に精通し、「戦前・戦後の正しい歴史」にも精通する評論家の分析を学ぶことです。つまり、佐藤健志先生の分析を参考にすることです。

稀代の劇作家ウィリアム・シェイクスピアの作劇術を踏襲し、舞台演劇の制作に関わってきたプロの作家であり…日本の戦前史、戦後史に精通する佐藤先生の分析を通じて「ゴジラ」と「宇宙戦艦ヤマト」を読み解けば、きっと普通の歴史の評論からは見えてこなかった、新しい視点が得られることでしょう。

✔なぜゴジラの移動ルートは、太平洋戦争中の米軍と同じなのか?
✔なぜゴジラを撃退するのは、自衛隊ではなく芹沢という個人なのか?
✔なぜゴジラを倒した芹沢は、最後に自殺しなければならなかったのか?
✔なぜゴジラが出現するのは、8月15日、終戦記念日なのか?
✔なぜ「あのゴジラが最後の一匹とは思えない」というセリフで映画が終わるのか?

✔なぜヤマトのガミラスは、ナチスドイツがモデルになっているのか?
✔なぜ主人公の名前が「古代”進”」で、その兄の名が「古代”守”」なのか?奇しくも保守と革新の対比になってはいないか?
✔なぜ二作目の敵は「”白色”彗星帝国」なのか?白人による帝国主義のなぞりなのか?
✔なぜヤマトは必要性のない特攻を行わなければならなかったのか?神風特攻隊のなぞりなのか?
そして、テレビ版「宇宙戦艦ヤマト2」では、エンディングが変わり、主人公の特攻が無かったことにされたのはなぜか?
なぜ暗黒星団帝国と地球人の関係から、アメリカと日本の関係が読み解けるのか?映画を分析すると見えてくる、日本がハマり込んでいる罠の正体とは?

...etc

このように、映画のところどころに散りばめられているメタファーを読み解くことで、戦後日本が抱える問題をクッキリと炙り出していきます…

そのために制作しているのが、「『痛快!戦後ニッポンの正体』第3弾 戦後日本人のカラクリ〜映画から読み解くアイデンティティの解体」です。

「ゴジラ」と「宇宙戦艦ヤマト」を分析していくのは、第三章と第四章。
第一章と第二章では、映画を読み解く際に用いる、佐藤先生独自の分析手法について解説します。世に存在する代表的な分析手法のデメリットを克服した、唯一無二の手法を公開するのは、この講座が初めてです…

そんな「戦後日本人のカラクリ〜映画から読み解くアイデンティティの解体」の詳しい内容は…


第1章

講義2「君の分析の主語は何だ?」『決定の本質』が示したキューバ危機の三重構造

講義3「専門家が現実を見失うとき」自己目的化した分析はお花畑への道

講義1「世の中を丸ごと理解できるか?」細分化や単純化が欠かせないワケ

ドラマはモデル分析だ

学問的手法の限界を考える

講義4「財政均衡主義は憲法九条に由来する!」誰も気づかなかった緊縮路線のルーツ

右が愛国、左が反日というウソ

右翼・左翼とは何なのか?

講義5「美しいが役に立たない数理モデル」MMTと主流派経済学はどこが違うか

講義6「物語は数理的な関係式で表せる」『ロミオとジュリエット』から安倍外交まで

講義7「身体が弱かったシュワルツェネッガー」人間は首尾一貫しない存在である

講義8「われわれに性格などあるのか?」ハムレットはハムレット以外の何者でもない

講義13「リアリティを定義する」遠い銀河の〈あるある〉感覚

講義14「ヤマト艦長と閣議決定」御都合主義の数理的メカニズム

講義12「物語の4つの強み」学問モデルとはここが違う!

第2章

物語モデルの重要性

「論理的でない現実」を理解する切り札

講義15「純粋な論理の世界では生きられない」ケインズが友人の学者に告げたこと

大東亜戦争を泥沼化させた左翼の大罪

幕末以降の日本の正体

講義16「〈猫を助ける殺し屋〉はいいヤツだ」論理の飛躍や矛盾が持つ真実味

講義17「現実はわがモデル通りであるべし!」学者の認識が歪みやすいのはなぜか

講義18「虚構を通じてホンネが分かる」世の中を動かす〈非合理的願望形成〉

講義19「矛盾は必ずしも欠点にあらず」『タイタニック』にひそむ正反対のテーマ

講義24「祖国を誇りになど思うな!」戦前の否定は〈国家そのものの否定〉である

講義25「自己否定に行き着く自己肯定の試み」国家や戦前の再評価では不十分だ

講義23「戦後日本の根本的な問題」歴史がつながらず、自己肯定ができない

ゴジラが暴いたアイデンティティの混乱

日本を襲う者は誰だ?

第3章

講義26「アメリカを肯定するとはどういうことだ?」戦後の理想と現実も両立しない

講義27「対米従属こそナショナリズムである」保守派の抱える本質的な矛盾

講義28「すべての道は〈日本否定〉に通ず」八方塞がりとなったアイデンティティ

講義29「ゴジラの東京襲撃を振り返る」芹沢博士、水爆怪獣を倒して自決する

講義30「第五福竜丸事件と朝鮮戦争」日本人は核の脅威に怯えていた、だが・・・

戦後日本のジレンマ

「対米従属か自立か」歪み始める左右対立

講義31「首都を火の海にしたやつら」『ゴジラ』に在日米軍が登場しない理由

講義32「ゴジラは黒船が来る前からいた」あの怪獣は〈暴走した日本軍〉なのか?

講義33「自衛隊は国防の役に立たない」日本を救ったのは政府ではなく芹沢だ

講義34「次にゴジラが来たらお手上げ」戦後平和主義をくつがえした一言

講義39「戦後日本人の混乱した心情〈対米編〉」アメリカという国をどう捉えるか

講義40「1,024通りの矛盾する気持ち」収拾をつけるには〈事後修正〉しかない

講義38「戦後日本人の混乱した心情〈歴史編〉」戦前と戦後の関係をどう捉えるか

ヤマトが挑んだ歴史修正

現在と過去に筋は通せるか

第4章

講義41「時代の行き詰まりを突破せよ!」西崎義展、企画書で天下国家を語る

平成の総左翼体制

日本を売る保守とお花畑なリベラルの跋扈

講義42「日本人の心を失ってはいけない」アメリカ礼賛の風潮を批判する視点

講義43「平和主義とリアリズムの同居」敵と愛し合うべきだった? 噓をつけ!

講義44「ガミラスはナチスの顔をしたアメリカだ」『宇宙戦艦ヤマト』歴史修正の構造

講義45「ヤマトを自己犠牲で破壊しよう!」西崎義展、特攻と愛の共通点に気づく

講義46「八紘一宇と平和主義の融合」〈宇宙愛〉の概念にこめられた仕掛け

講義9「筋立ては定積分、人物像は不定積分」物語の魅力にひそむ二重性

講義10「〈総理の本心〉に萌える人々」安倍信者と駆け出し俳優の共通点

講義11「完全な架空の世界など存在しない」『スター・ウォーズ』も現実を映す鏡だ

講義20「宮崎駿は戦争好きの平和主義者」物語には異なる世界観が同居できる

講義21「中国皇帝は庭師になっても皇帝だった」首尾一貫しないことの奥深さ

講義22「考えることと感じることの間」映画には〈言語や論理を超えた洞察〉が宿る

講義35「われわれは本土決戦をやるべきだった!」ゴジラは8月15日に発見される

講義36「六つの人物像を持つゴジラ」豊かな奥行きは矛盾から生まれた

講義37「戦後日本の完璧な寓話」娯楽であればこそ語り得た真実

講義47「愛国心も愛のうち」戦前と戦後の調和こそ日本人の見果てぬ夢だ

講義48「最強の敵としての〈白色帝国〉」きれいに再現された太平洋戦争

講義49「ヤマトが特攻する必要はなかった!」テレビ版が明かした不都合な真実

講義50「いさぎよく滅びろ、だが生き残れ」二通りのラストは何を語っているか

講義51「戦前を抜きにして歴史認識を修正せよ」ヤマト三作目が直面した難問

講義52「地球の制圧から解放まで」なぜか未来人を名乗った暗黒星団帝国

講義53「矛盾だらけの〈未来〉の位置づけ」幼女に罪を許してもらう古代進

講義54「対米従属は必然ではなかった!」占領と独立回復をめぐる歴史修正

講義55「未来を犠牲にしなければ未来はない」今やわが国は八方塞がりとなった

講義56「これが戦後ニッポンの正体だ」幕末から始まった巨大なサイクル

『痛快!戦後ニッポンの正体』の特長

①本当の日本が分かる

②視点がガラリと変わる

③点と点がつながる

鬼才の評論家・佐藤健志独自の視点から日本を見ると、他の評論家の分析では見えてこなかった「本当の日本」が見えてきます。戦後の日本は曖昧にしか理解されていませんが、氏の緻密かつ精巧な分析によってそのモヤがスッキリと取り除かれます。

「作劇術」を活用した佐藤健志独自の分析を学ぶと、今までと視点が変わり、見える世界がガラリと変わることでしょう。なぜ保守が売国行為を行うのか?なぜ財務省は日本を貧国化させるのか?といった漠然とした疑問も全て解決します。

このシリーズを学ぶと、今までよりも視座が高くなり、これまでに学んできた知識の点と点がつながります。なんとなく吸収してきた知識が一気に繋がり始めるため、物事の理解が加速度的に進みます。勉強熱心なあなたにぴったりです。

講座の受講料は?

11/17(日)までの完成記念価格

もしあなたが「痛快!戦後ニッポンの正体vol.3 戦後日本人のカラクリ」を受講すれば...鬼才の評論家と言われる佐藤健志先生独自の分析手法を手に入れることができ、世の中を見る目がガラリと変わることでしょう。

いかにして現実を緻密に分析し、真実をすくい取るのか...その具体的な術を知ったあなたは、いまよりもさらに一段も二段も高い視点から、広い視野を持って世界を見渡すことができます。

また、「作劇術」と「戦前戦後日本の歴史」に精通する佐藤先生と一緒に、戦後日本の代表作
「ゴジラ」と「宇宙戦艦ヤマト」を読み解いていきます。すると、一般的な評論からは見えてこなかった、戦後日本人が抱えるアイデンティティの危機心の在り方の問題があぶり出されます。結果、今の日本の社会が、なぜこれほどまでに鬱々としているのか、その答えが見つかるはずです。(たんに自虐史観のせいではありません。実は事態はもっと複雑です...)

このように、卓越した分析力に定評のある佐藤先生の分析手法を知ることができ、なおかつ、「ゴジラ」「宇宙戦艦ヤマト」といった映画から、日本人が抱える問題をあぶり出す講座は、「戦後日本人のカラクリ」のほかにありません。佐藤先生の作劇術を活かした、どんな評論家からも聞くことのできない〈斬新かつ物事の本質を捉えた知見〉を得られるのはこの講座だけです。


そんな講座の価格ですが、24,800円(税抜)にしました。ですが、ちょうど、この11月中旬に講座が完成することと、いつも私たちの活動を応援いただいているあなたに感謝の意味を込めて、11月17日(日)までであれば、およそ半額の講座完成記念価格12,800円(税抜)でお申し込みいただくことができます。

通常価格:24,800円(税抜)

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劇の本質とは、現実に対し鏡を掲げることだ

「劇の本質とは、現実に対し鏡を掲げることだ」と稀代の劇作家ウィリアム・シェイクスピアは言いました。

現代ではさまざまな知識が本やネットで手に入ります。しかし、いくら表面的な情報ばかりを吸収していても、いつまで経っても物事の本質を捉えることはできません。

一方、物語による現実の分析は、物事の本質を捉える上でとても役に立ちます。なぜなら、物語は「リアリティ」が必要不可欠だからです。「リアリティ」があるということは、現実世界に通ずる考え方や価値観が、その物語に投影されているということ。つまり、多くの人が楽しんだり、感動したりした作品には、その時代の考え方・価値観が色濃く描写されているということです。

それを読み解くことで、普通の評論ではすくい取ることのできなかった戦後日本人の心理や心の中の葛藤を知ることができるでしょう。

しかし、それができるのは「時代・社会を映し出す鏡」として劇の制作に携わり、「戦前戦後史に精通する」佐藤先生だけでしょう。


〈目からウロコが落ちる〉体験をしたい...〈今までになかった斬新な切り口からの解説〉で改めて物事の本質を掴みたい...〈戦後日本人が抱える複雑な心境〉をまるで絡まった糸がキレイにほどけるかのようにスッキリと理解したい...そんな方に強くオススメします。

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