『劇とは、時代を映す鏡である』

佐藤健志は、劇作家という特異なキャリアを持つ鬼才の評論家である。その卓越した分析力を発揮し、鋭い洞察を世に与えてきた。氏の評論の秘密は「作劇術」にある。“世界は舞台、人は役者”という大劇作家ウィリアム・シェイクスピアの思想を踏襲、精力的な活動を続けてきた。22歳で執筆した戯曲『ブロークン・ジャパニーズ』は、〈言語と人間〉をモチーフに、中国が日本を圧倒しつつある現状を予見したかのような内容になっている。同作品は1989年、文化庁舞台芸術創作奨励特別賞を最年少(当時)で受賞。

作劇によって培われた類稀なる分析力は、氏の評論にそのまま活かされ、他の評論家の追随を許さない。一般的な評論家が「政治」「経済」「歴史」など特定の1つの分野から物事を分析するのに対し、佐藤氏は「社会は、いくつもの要素が網の目のように絡まり合って成り立つ」という前提のもと、常に多角的な視点をもって世の本質をあぶり出してた。その本質をえぐり出す評論は、各界から評価され、現代日本の知を代表すると評された大蔵省(現・財務省)財政金融研究所の「21世紀の経済・社会システムを考える研究会」の委員も務めた経験がある。

作家/評論家

佐藤健志

ホーム | 会社概要 |  特定商取引法上の表記 |  プライバシーポリシー |  株式会社経営科学出版 サポート 利用規約

掲載の情報・画像など、すべてのコンテンツの無断複写・転載を禁じます。
大阪府大阪市中央区安土町2丁目3-13大阪国際ビルディング13F  FAX:06-6268-0851
Copyright 2021 株式会社経営科学出版. All Rights Reserved.
➡︎直前割引価格で申し込む

佐藤健志のオンライン読書会

「READ INTO GOLD」第1回

<フランス革命の省察>

開催日時:8/28(土) 14時〜16時

合計:約2時間(本編1.5h Q&A30min)

※後日、アーカイブ版を配信します

※30分ほど延長する可能性がございます

期間限定価格は8/27(金)まで

※返金保証はありません。予めご了承ください。

通常価格11,000円(税込)

直前割引価格6,600円(税込)

そして今なら特典として、「GHQが消した日本の英雄 - 乃木稀典」をお楽しみ頂けます。通常は非売品ですので、ご購入して頂くことはできません。しかし、今だけ特別に、歴史講座「幕末・明治維新・日清日露戦争」をご購入頂いた方に差し上げます。合計1時間43分の動画となっており、その気になる内容は...

 

今だけの特典付き

講義1 「近代日本の夜明けと乃木希典」

講義2 「西郷隆盛 vs. 乃木稀典」

講義3 「放蕩・ドイツ留学・日清戦争」

講義4 「日露戦争」

講義5 「武士道・水師営・学習院」

講義6 「自刃の真相」

講義7 「乃木将軍の世界的名声」

講義8 「乃木夫妻の殉死」

危機の時代に、叡智をつかめ。

>直前割引価格で参加する

なぜ、読書会を立ち上げるのか?

〜講座とは異なる独自の意義

佐藤健志氏とは、これまでに2つのオンライン講座シリーズを制作してきました。

1つは『痛快! 戦後ニッポンの正体』シリーズ(全3巻)、
もう1つは『ニッポン崩壊の研究』シリーズ(全3巻)です。

『ニッポン崩壊の研究』の第3巻『閉ざされる再興への道』は、今年秋のリリースが予定されていますが、すでに収録は無事終了、現在は編集作業が進んでいます。

オンライン講座では、1つの巨大なテーマを多角的にじっくり追求していきます。 だからこそスケールの大きい、充実した内容をお届けすることができるのです。 受講された方であれば、誰しもご賛同いただけるでしょう。

ただしそれだけに、講座の制作には時間がかかります。 時事的な話題や多彩なテーマを、しなやかなフットワークで取り上げるのが難しくなってしまうのです。

「佐藤氏の持ち味ともいうべき重厚さに、軽快さを組み合わせることができれば、いっそう総合的な知見を提供できるのではないか」 私たちはそう考えるにいたりました。  

同時にオンライン講座は「収録物を提供する」という形式上、一方的に情報を発信することになります。 けれども新たな発見は、知的な交流の中からしばしば生まれます。

「みなさまとのインタラクティブな交流が可能な形式を取り入れれば、佐藤氏自身も気づかなかったような視点や論点が見出され、文字通りの〈生きた知的体験〉を提供できるかも知れない」 
私たちはこうも考えたのです。  

佐藤氏とも協議した結果、時事的な話題を含めた多彩なテーマを、書籍を媒介として取り上げ、参加者ともインタラクティブに交流する「オンライン読書会」を、新たにスタートさせる運びとなりました。

読書会といっても、「題材となる本(いわゆる課題図書)を読まなければ理解できない」ことはありません。 取り上げる本については、佐藤氏が毎回、簡潔かつ的確に内容を紹介します。

その意味では、読む手間が省けるとも言えますし、今では入手の難しい本、日本語に訳されていない本など、なかなか読む機会を得られない書籍について、内容を知るチャンスでもあります。

オンライン講座が「深く、十分に時間をかけて、じっくり論じる」ものだとすれば、読書会は「広く、しなやかなフットワークで、参加者とともに探求する」もの。 講座が「重厚な単行本」だとすれば、読書会は「スリムに引き締まった新書本」にたとえることもできるでしょう。

両者は互いに補完しあって、より広く、より深い世界を構築するのです。

今、日本はかつてない危機にあります。

佐藤健志氏の知見をより完全な形でお伝えすることで、あなたに未来を切り拓くヒントをつかんでほしい。 そんな願いをこめて、読書会の名は「READ INTO GOLD 黄金の知的体験」としました。

暗い現状にも光は宿る。
危機の時代に、叡智をつかめ。
オンライン読書会「READ INTO GOLD」の開幕を、ここに宣言します。

第1期読書会の総合テーマ
「近代的世界観を問い直す 変革・国家・病い」

日本は現在、さまざまな点で行き詰まりの色が濃くなっています。
それを打開すると称する改革も、ほぼ裏目に出ています。

たとえばデフレ不況。
もうすぐ25年となるのに、未だ脱却のメドが立ちません。

政府はあいかわらず、新自由主義型グローバリズムと緊縮財政にこだわる。 アメリカをはじめとする諸外国で、ナショナリズムの再評価や、政府の積極的な財政出動がトレンドとなっているにもかかわらず、です。 

コロナ対策も、はじめのうちこそうまく行くかに見えたものの、迷走を重ねたあげく被害が大きくなるばかり。

いったい、なぜなのでしょうか?

「政府や与党、個々の政治家にも問題はある。だが根底には、われわれ日本人が世の中の在り方について当然のように思ってきた前提、つまりは世界観の歪みがあるのだ」
佐藤健志氏はこう指摘します。
 
歴史を振り返ると、この世界観が確立されたのは、せいぜい200年ちょっと前、18世紀末ぐらいのこと。 

この時期は17世紀半ばに始まった「近代」が、産業革命によって勢いを増してきた大転換期にあたります。 

それが明治以後、近代化を本格的に始めた日本に入り込み、150年あまりを経て、すっかり根づくにいたったのです。

令和日本の行き詰まり、それは近代的世界観の行き詰まりでもある。
ならば再生への道をさぐるには、この世界観を見直す試みが不可欠です。
そこでオンライン読書会の第1期では、近代的世界観を(1)社会変革の方法論、(2)望ましい国家のビジョン、(3)病気をめぐるイメージという三つの角度から分析します。

題して、「近代的世界観を問い直す 変革・国家・病い」。

題材として取り上げる本は以下の通りです。 

第1回(変革) エドマンド・バーク『新訳 フランス革命の省察』
第2回(国家) ヨラム・ハゾニー『ナショナリズムの美徳』
第3回(病い) スーザン・ソンタグ『隠喩としての病い』

『READ INTO GOLD 黄金の知的体験』には、通常の読書会とは異なるユニークな特徴があります。 佐藤氏が動画で述べていたとおり、それぞれの本から叡智を引き出す方法が二重化されているのです。

優れた本については、その本質をストレートに抽出する。

破綻や矛盾のある本については、「なぜ破綻や矛盾が生じたのか」を分析しつつ読み解くことで、いわば内容以上の洞察を引き出す。

第1回の『フランス革命の省察』を例に取りましょう。

これは古典であり、優れた本です。 しかし通常は「フランス革命という歴史的な事件をめぐる論考」として位置づけられ、「近代的な社会変革の方法論が持つ問題点をめぐる普遍的分析」とは見なされません。 

けれども現代のわれわれにとって、この本の真価はむしろ後者のほうにある。

佐藤氏は『フランス革命の省察』をみずから編訳しています。つまりはフランス史や西洋史の学者とは異なる視点で、同書の本質を抽出しているのです。 
そのうえで、18世紀末に書かれたことによる制約や限界についても、きっちり押さえています。

2021年7月には、東京五輪をめぐる混乱が、フランス革命当時の混乱とそっくりであることを指摘する論考「東京五輪とフランス革命」も発表しました(下線部をクリックするとご覧になれます)。

この読書会によって得られる叡智は、「本そのものに内在する叡智」と、「本の取り上げ方から生まれる叡智」の二重構造だと言えるでしょう。 さらには「参加者とのインタラクティブな交流から生まれる叡智」の三重構造となるかも知れません。 だからこそ、ライブでの開催に意義があるのです。

気になる参加費ですが、「多彩なテーマをしなやかに」という読書会の目的を踏まえ、税込1万1千円といたしました。 オンライン講座と比較しても、お気軽にご参加いただけることでしょう。

さらに今回、1人でも多くの方にご参加いただくために、期間限定の特別価格で提供します。
開催直前の特別割引とお考えください。

通常価格:11,000円(税込)

直前割引価格:6,600円(税込)

保証について

最後に、大切なお知らせがあります。

私たち経営科学出版の提供するサービスには、返金保証をつけていることがほとんどですが、今回の読書会については返金保証をつけないことにしました。

佐藤氏から直接学べる機会は貴重ですし、せっかくライブでご参加いただくのなら、ぜひ集中して学んでいただきたいと考えるためです。

現代はさまざまなコンテンツを無料で見ることができる時代です。 たとえばYouTubeでは、膨大な数の動画コンテンツを自由に視聴できます。 

しかし本当のところ、それらのコンテンツは、どれだけあなたの役に立っているでしょうか?

もちろん、勉強熱心なあなたですから、無料だからといって、ただ聞き流すことはないでしょう。
一般の人と比べれば、きっと多くを学び取っているに違いありません。

とはいえ無料で提供されるコンテンツには、お手軽なもの、いい加減なものが多いのも事実です。
お金を出して購入した書籍・講座から得る学びのほうが、あなたの血肉になっているのは、まったく必然のことなのです。

「あとで返金すればいいや」と思って、ライブで参加するのを忘れてしまうとか、購入したはいいが、ついつい見るのを忘れてしまう・・・そんなふうになれば、学ぼうとするせっかくの意欲が水の泡になってしまいます。

ぜひ、当日は集中して実りある時間にしていただきますようお願い申し上げます。

オンライン読書会の参加費は?

8月27日(金)までの直前割引

佐藤健志のオンライン読書会第1期 第1回

開催日時:8月28日(土)

解説書籍:『フランス革命の省察』「保守主義の父」かく語りき (PHP文庫)


講義時間:14:00〜15:30

質問時間:15:30〜16:00

※30分程度延長する場合がございます

※講義はZOOMを使用してオンライン配信で実施されます。

※参加者全員に講義の録画アーカイブを配信します。

(リアルタイムでご参加頂けない方も安心してお申し込みいただけます)

※本講義に書籍は付属しません。必要に応じてご購入ください。

※受講にあたり、書籍の購入・読了は必須ではありません。

第1回「フランス革命の省察」は8月28日(土)開催!

著書/略歴

1966年、東京生まれ。評論家・作家。東京大学教養学部卒業。

1989年、戯曲『ブロークン・ジャパニーズ』で、文化庁舞台芸術創作奨励特別賞を当時の最年少で受賞。1990年、最初の単行本となる小説『チングー・韓国の友人』を刊行した。

1992年の『ゴジラとヤマトとぼくらの民主主義』より、作劇術の観点から時代や社会を分析する独自の評論活動を展開。この分析は21世紀に入り、政治、経済、歴史、思想、文化などの多角的な切り口を融合した、戦後日本、さらには近代日本の本質をめぐる体系的な探求へと成熟する。

主著に『平和主義は貧困への道』『僕たちは戦後史を知らない』『本格保守宣言』『バラバラ殺人の文明論』『夢見られた近代』など。共著に『国家のツジツマ』『対論「炎上」日本のメカニズム』、訳書に『新訳 フランス革命の省察』『コモン・センス 完全版』がある。

2019年以来、経営科学出版よりオンライン講座を配信。『痛快! 戦後ニッポンの正体』全3巻に続いて、現在は『佐藤健志のニッポン崩壊の研究』全3巻が制作されている。

直前割引価格で参加できるのは、8月27日(金)まで